中国商業聯合会は5日、報告書「2011年の中国商業における十大展望」を発表した。中国商業聯合会専門家業務委員会が制作・発表したもので、今回で8回目となる。主な内容は次の通り。「人民日報」海外版が伝えた。
(1)消費者物価指数(CPI)の上昇といった要因の影響を受けて、来年の国内消費は引き続き急速に増加するが、2010年のように社会消費財小売総額の実質増加ペースは引き続き鈍化して、前年をやや下回る可能性がある。
(2)2011年は第12次五カ年計画(2011-15年、十二五)スタートの年であり、流通発展モデルの転換が注目を集める。
(3)インターネットショッピングが引き続き極めて大きな規模で成長する。
(4)高齢化ニーズに対応し、シルバー市場を開拓することが、新しい年の消費拡大の重要な突破口になる。
(5)グリーン・低炭素に配慮した小売業が引き続き発展し、目立った成果を上げて、十二五の商業発展の長期的な期待点になるとみられる。
(6)「食は安全を最優先」し、肉類や野菜類の流通・追跡システム構築のテスト事業が全面的に展開する。
(7)ますます拡大する消費ニーズの差異化に合わせて、小売業態の刷新が加速する。
(8)地下鉄・軽軌道交通が急速に発展し、都市の小売サービス業の集積モデルを変化させ、電車駅ビジネスが急速に勃興する。
(9)商業用不動産が投資の焦点となり、ビジネス街の建設がピークにさしかかる。
(10)流通コストが引き続き増加し、高止まりして、ビジネスサービス業の体制的なコストの引き下げに業界の期待が集まる。
「人民網日本語版」2011年1月6日