英国紙「ガーディアン」は12日、世界の過去の10年間には「メードインチャイナ」の刻印が押され、未来の10年間には「中国に従う」時代を迎えることになる。中国で第12次五カ年計画(2011-15年、十二五)が推進されるのにともない、先進国の対中輸出も重大なチャンスを迎えることになる、との見方を示した。「環球時報」が伝えた。
「ガーディアン」によると、中国の外貨準備が引き続き増加している。中国が海外の資産や債券を購入しても話題にならないが、こうしたことは中国経済の発展の恩恵にあずかることであり、外貨準備の増加ペースによりグローバル経済、世界の財政、世界の政治における中国の影響力がますます強まっているという。
スタンダードチャータード銀行グローバル研究部門のチーフエコノミストのジェラルド・リオンズ氏(グループ総裁)は次のように話す。過去10年間は「メードインチャイナ」(中国製造)の語で言い表すことができる。これからの10年間は「中国に従う」(属于中国)ものになるとみられる。中国は米国債を大量に保有すると同時に、欧州でギリシャ、ポルトガル、スペインなどの政府債券も購入し、米ドルが主導的だった外貨資産の配置の多様化を実現した。あるアナリストは、こうした措置は中国に優れた財政経済の意識があることを体現するものだと評価する。