ノーベル経済学賞受賞者のロバート・マンデル氏は18日、香港で開かれたアジア金融フォーラムの席上で、変動為替制度に移行した場合、香港の資産価値の変動が激化する恐れがあり、香港の国際金融センターとしての地位に不利となるとし、「香港当局は、香港ドルのドルペック制を解消する必要はない。当面、ドルペック制よりよりよい選択はないからだ」との考えを示した。
「米ドルは一方的に下落しているわけではない。2008年の金融危機前には3カ月で30%上昇したことは一例だ」
「アジアの通貨は急いで切り上げ、米ドル下落によるインフレに対処する必要はない」。仮に人民元が大幅に切り上がると、ホットマネーの流入により中国の外貨準備の増加が速まり、これは中国にとって最悪な結果だ」とマンデル氏が指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年1月19日