英The Sunday Times紙は30日、英国の2本目の高速鉄道路線に中国製高速鉄道車両を売り込もうと、中国が英国の閣僚を説得していると伝えた。
同紙によると、駐英国大使の劉暁明氏が閣僚と高速鉄道車両契約について話し合っているという。
総額3150億元の英国高速鉄道プロジェクトには約60車両が必要とされ、最初の工事で首都ロンドンから工業都市のバーミンガムまでを建設する。それに続き、英国北部まで線路が延ばされ、さらに60車両が必要となる。
「鉄道ビッグ3」と呼ばれる、仏アルストム、独シーメンス、カナダのボンバルディアと契約が結ばれた場合、120車両で約40億ポンドかかる。一方、中国製だと、それに匹敵する車両にもかかわらず、価格はその半額。
英国の関係者は、「中国が製造した車両は基本的に欧州基準で生産されたものだ。半額で中国から購入できるなら、節約できる額は少なくない」と指摘する。
同プロジェクトの担当者は先月北京で開かれた「世界高速鉄道会議」に出席した。
専門家の推測では、2020年までに中国は8000両の高速鉄道車両を製造、これらの車両が中国全土で建設されている高速鉄道を飛び回るようになるという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年2月1日