インドのインフレは、アジア新興国の縮図に過ぎない。韓国、シンガポール、インドネシア、ベトナムなど、日本を除くアジアの主要新興国はいずれもインフレの苦難に直面し、インフレはすでにこれらの国・地域の今年最大の憂いとなっている。中でも、世界の経済成長をリードする中国のインフレには自然と高い関心が集まる。
異常気象による穀物や野菜などの食品価格の持続的上昇、また労働コストの急上昇により、2011年はアジア新興国がインフレに立ち向かう重要な年になっている。野村證券アジア部門の蘇博文チーフエコノミストは、今年後半頃にアジア諸国の政府はインフレを積極的に抑制する動きに出るため、経済成長は弱まるとの見解を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年1月26日