中国外交部の楊潔チ部長は10日、ジンバブエの首都ハラレに到着し、2日間のジンバブエ訪問を開始した。中国の外交部長がジンバブエを訪問するのは10年ぶりとなる。
イギリス紙「デイリー・テレグラフ」は11日、ジンバブエのタピワ・マシャカダ経済企画投資振興長官の話を引用し、楊潔チ部長の今回の訪問は、ジンバブエに100億ドルの投資をもたらすと報じた。報道では、経済が停滞状態に陥っているジンバブエにとって、これは援助の手を差し伸べるようなことだとしている。
報道によると、今回の訪問は、中国のジンバブエに対する態度の変化を意味している。2008年の首相選挙の後、中国とジンバブエの外交関係は一時低迷状態になった。
ジンバブエのタピワ・マシャカダ経済企画投資振興長官は今月初め、ハラレで行われたビジネス会議で、中国から経済成長支援のための100億ドルの投資を受けることで、中国国家開発銀行の担当者と交渉していることを明かした。中国は主に鉱物、インフラ、通信事業に興味を示しているという。
中国の投資額は30億ドル以下となり、2008年までに行われた巨額投資と比べると、それほど注目されないと予想される。
ジンバブエのプラチナ埋蔵量は世界2位を誇るほか、金や銅などの金属資源も豊富だ。そのほか、このアフリカの国には、メタンガスや膨大な石炭の埋蔵量、また豊富な水力発電の潜在力など、多くの未開発の自然資源がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年2月12日