米国の財務省が15日発表した報告によると、中国は2010年11月と12月の2カ月連続で保有する米国債を売却し、保有額がふたたび9千億ドルの大台を割り込んだ。中国はなお世界最大の米国債保有国ではあるが、保有額2位の日本との差が80億ドルに縮まり、中国の1位は日本に脅かされつつあるという。中国新聞網が伝えた。
同省の報告によると、昨年12月に中国は米国債40億ドルを売却し、保有額は8916億ドルに低下した。11月にも112億ドルを売却している。10月の保有額は9068億ドルに上り、昨年で最も多かっただけでなく、昨年4月以来二度目の9千億ドルの大台突破となった。
現在も日本は世界2位の米国債保有国であり、保有額は昨年11月の8772億ドルから、現在は過去最高の8836億ドルに増えている。3位の英国も11月に295億ドルを買い増し、保有額は5413億ドルに達した。