2010年全体をみると、中国の米国債保有額は増減を繰り返したが、年末と年初とを比べるとわずか26億ドルの増加しかない。12月の保有額は前年同月比32億ドルの減少だった。また昨年は2位の日本と3位の英国が米国債を大幅に買い増し、特に日本は通年で1184億ドルを買い増して、中国との差が年初の1238億ドルから年末は80億ドルに縮小した。
米国債の買い増しや売却をめぐり、中国側は米国債の保有は市場投資行為の一つであり、政治的な文脈で解釈する必要はないとたびたび強調してきた。中国が外貨準備をここぞというときの「武器」にするのではないかとの懸念は、まったく不必要なものだという。
「人民網日本語版」2011年2月16日