コロンビアのフアン・マヌエル・サントス大統領は13日、中国とコロンビアが「陸上版パナマ運河」として、太平洋と大西洋の両岸を結ぶ鉄道を建設する計画を話し合っていることを明らかにした。
「現実的な提案でかなり進行している」。サントス大統領はファイナンシャル・タイムズの取材にこう答えた。全長220キロメートルに及ぶ今回の鉄道計画は、中国によるコロンビアにおける一連の融資活動の一例であり、コロンビアとアジア諸国の連携を強め、コロンビアのインフラを整備しようという目的がある。サントス大統領は「過度な期待を持つべきではないが、その意義は極めて大きい」と述べた。
サントス大統領「両国の話し合いはかなり進行している」
今回建設予定の鉄道は全長220キロメートル、コロンビアの太平洋沿岸とカルタヘナ近郊の新都市を結ぶ予定である。中国からの輸入品はここで組み立てられ、南北アメリカに再輸出される。コロンビア産の原料は逆に船舶で中国へ輸出される。
コロンビアは米国の最も親密な同盟国だが、経済面では、積極的にアジア諸国、とりわけ中国との関係を深めようとしている。サントス大統領は「中国はトン当たりの輸送コスト、投資コストなどの検討をすでに終えており、全く問題はない」と述べた。
コロンビア政府は、この計画を契機に、米連邦議会が同国との自由貿易協定(FTA)に批准することを期待している。