米メディア:中国の労働者不足の喜憂

米メディア:中国の労働者不足の喜憂。

タグ: 中国 経済 労働者不足

発信時間: 2011-02-20 14:30:58 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

心配な点は、中国の「人口ボーナス」の時代が終結を迎えつつあることだ。「労働力を無限に提供」できた時代は去った。しかし中国はまだ「人口オーナス(オーナス=重荷)」期への準備がまだできていない。

研究によると、中国の労働力人口は過去30年で5億6千万人から9億1800万人に増加し、労働力資源が豊富で、扶養負担が軽く、経済成長に有利な「人口ボーナス」期を形成していた。この30年間、GDP成長に対する「人口ボーナス」の貢献率は27%に達した。つまり、中国経済の高度成長の4分の1以上は安い労働力が支えてきたのだ。

しかし、「人口ボーナス」は人口構造の変化の過程における中間産物であり、いつかは消えてしまうものだ。国連の作成した「世界の人口推計」によると、中国の労働力人口は2015年に増加が止まり、その後はマイナス成長に転じるという。これに対し、中国国内の専門家の多くはターニングポイントが2015年よりも遅れてやってくると予測しているが、毎年のように深刻化する労働者不足は、「人口ボーナス」の消失が遠い未来の脅威ではなく、目の前の現実であることを我々に告げている。

近い将来、中国は高齢者人口の負担が累進的に高まる「人口オーナス」期に突入する。2008年末現在、中国の高齢人口は1億6900万人で、総人口の12.79%を占めているが、この数は年間約1千万人という急スピードで増加し、2020年には2億4千万人、2030年には3億4千万人に達して中国の人口の約4分の1を占めることとなる。そうなれば、労働力不足が常態化し、社会全体の高齢者扶養負担は高まり、中国の経済成長の歩みは今ほど軽やかなものではなくなるだろう。

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