中国国家発展改革委員会マクロ経済研究院の陳東琪副院長はこのほど、「中国は今後10年の間、8%以上の経済成長率を維持し、中国の経済規模は2020年までに100兆元近くに達する」と述べた。
2020年の中国のGDP(国内総生産)はアメリカのGDP水準に並び、一人当たりのGDPも、現在はアメリカの10分の1だが、5分の1まで引き上げるという。2010年、中国のGDPは39兆7983億元に達している。
今後の中国経済・社会に関して様々な予測がなされている。新華社系列の「瞭望新聞週刊」は陳東琪氏の話を引用し、「今後10年の中国経済には、日本のような『失われた10年』も、南米の発展途上国が経験した『中所得国のわな(Middle Income Trap)』も発生しない。その理由としては、中国は人口が多いため、消費が盛んなこと、一人当たりの所得も現在はやや低いが、今後伸びる余地が大きいこと、政府の力や地方の経済成長ポテンシャルは大きく、地方政府の発展意欲も旺盛であることなどが挙げられる。」と報じた。