まず、トヨタが今年発表した2回のリコールを振り返ってみよう。今年初のリコールは1月26日、一部の車種でガソリン漏れの恐れがあることから、世界で170万台をリコールした。1月26日、トヨタ自動車中国公司は公式サイトの中で、「中国で販売されているクラウン、レクサスIS250、GS300では問題のある部品を採用しておらず、同じ問題は存在しないと確認された。このため、中国はリコール範囲に含まれない」と発表した。2回目のリコールは2月24日、アクセルペダルなどの不具合により、世界で239万台をリコールした。今回の対象は主に北米とヨーロッパ諸国で、レクサスGS、RXなど6つの車種がリコール車種となった。対象車数は米国が最多の217万台、カナダとヨーロッパが22万台だった。
偶然かもしれないが、24日に行われた質検総局の定例記者会見で、同局がトヨタにリコール問題についての詳しい説明を求めたことが明らかになった。そしてその翌日の25日夜9時ごろ、質検総局の公式サイトでトヨタがリコール報告を提出したことが発表され、トヨタ中国もこれと同時にリコール通知を発表したのだ。具体的には「カーペットクリップの不具合により、アクセルペダルの支持棒と干渉する恐れがあるため、3月23日より2003-2006年式レクサスRX300/350の輸入車に関してリコールを行う。中国大陸における対象車両は5202台」というものだ。