トヨタはこのほど、今後10年における発展戦略計画「2020ビジョン」を発表した。トヨタは今後、新興国市場での販売を伸ばすことに重点を置く。
また、トヨタ自動車はこの計画に並行して、副会長職の廃止や取締役会のメンバーを17名まで削減する計画を予定しているという。これは過去8年間で最大の改革の一つだといえる。トヨタはこのほど、渡辺捷昭副会長を相談役にすることを決定、また、岡本副会長を日野自動車会長に派遣する人事を固めた。
トヨタの豊田章男社長は3月9日、リコール問題で落ち込んだ販売業績を回復させるべく、「2020ビジョン」を発表した。新興国市場開拓の先駆けとして、トヨタは昨年12月にインドで「エティオス(Etios)」を販売したが、今後、中国、対、ブラジルなどでも「エティオス」に近いモデル車を販売する予定だという。
トヨタ自動車の布野幸利副社長はかつて「エティオス」を「21世紀のカローラ」と呼びたいと語った。カローラはトヨタの主力車種である。トヨタの決算報告によると、昨年、トヨタの収益の約60%は北米市場が占めていた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年3月7日