第11期全国人民代表大会第4回会議の記者会見が7日午後開かれた。謝旭人財政部長と王軍副財政部張は財政政策に関連する問題について記者の質問に答えた。
謝財政部長は次のように述べた。「今年、政府は積極的な財政政策を実施することを決定した。これは国内外の経済環境の変化を分析したうえでの重要な政策決定である。現在、世界経済は回復傾向にあるとはいえ、まだ不透明かつ不安定な部分も存在する。中国経済の安定的かつやや速い発展を維持するためには、これらの影響への対応と政策のサポートが必要である」
今年の財政政策は以下の5つの特徴がある。
1、都市部と農村部の所得水準を高め、住民の消費ニーズを拡大すること。
国民の所得分配調整を引き続き促進し、低所得層に対する各種補助を増加することで、所得水準を引き上げ、低所得層の消費能力を高める。農業への支援を引き続き強化し、農民の所得を増大させる。また、消費増進に向けた一連の政策を整備し、消費を積極的にけん引していく。
2、投資構造の最適化に注力し、経済・社会発展における手薄な部分を強化すること。
今年、政府の建設投資は保障性住宅関連のプロジェクトの建設、利水施設中心の農村基盤施設の整備、教育、医療衛生、社会事業の発展の促進に重点を置くことを決定した。省エネ・汚染物質排出削減、生態・環境保護関連の資金投下強化を通じて、経済構造調整を促進し、戦略的産業の発展を推進する。