中国石油はスーダンに海外最大かつ最も整備された石油基地を持っている。しかし、中国石油は現在、南部スーダンの独立により大きな問題に直面している。
南部スーダンの住民投票の結果が2月7日に発表され、98.83%の賛成で、北部との分離が決まった。スーダンは50年もの間内戦を繰り返してきたが、南部スーダンは今年7月9日に独立を宣言することになった。
しかし、この結果は世界の石油企業に不安を与えている。スーダンの原油産地は南部に集中(約70%)。しかし、石油の精油工場や輸送設備のほとんどは北部に建設されている。2005年の内戦後、北部スーダンと南部スーダンは「全面和平協議」を締結し、石油の収益を折半することで合意していた。しかし、南部スーダンは分け前が少ないことに不満を示し、産出量の少ない北部が南部スーダンの石油を奪っていると非難していた。