関(税関)総署の発表によると、中国の2月の貿易収支は73億ドルの赤字となった。貿易収支が赤字となったのは11カ月ぶり。専門家は、季節的な要因で輸出が減少したこと、輸入拡大政策の効果が現れたことが赤字の主な原因だと分析した。
データによると、今年2月、中国の貿易額は2007億8000万ドル、前年同月比で10.6%増加した。このうち輸入は19.4%増の1040億4000万ドル、輸出はわずか2.4%増の967億4000万ドルだった。1~2月の貿易額は輸出が21.3%増の2474億7000万ドル、輸入は36%増の2483億6000万ドルで、1~2月の貿易収支も8億9000万米ドルの赤字となった。
「季節性の変動が主な原因だが、そのほかに輸入拡大政策が徐々に効果を表してきたことも一因である」中国人民大学経済学院副院長で国際経済・貿易学科主任の劉元春によると、一方では、春節(旧正月)連休中に輸出が停滞したことで輸出が減少し、一方では、春節(旧正月)期間中、国内の消費、特に国際ブランドの消費が大幅に増加し、輸入が増大した。