記者会見会場の模様
第11期全国人民代表大会第4回会議のニュースセンターは11月午前、「通貨政策と金融問題」をテーマに記者会見を開いた。人民銀行の周小川総裁、胡暁煉副総裁、劉士余副総裁、人民銀行副総裁兼国家外為管理局の易綱局長が会見に出席し、メディアの取材に応えた。
『中国日報』記者
『中国日報』記者:外貨準備の多角化に関して、どのように考えているか?米国債の保有を減らして、金準備あるいは鉱産物資源関連への投資を増やすことはあるか?
易綱副総裁:確かに、我が国は外貨準備の増加がやや速く、現在、外貨準備高は世界一となっている。我々の方針は外貨準備の投資の多角化を推進することである。多角化とは、一つは通貨種類の多角化である。我々は、直接両替可能な通貨、準備通貨、新興市場の通貨など主な通貨はすべて保有している。もう一つは資産の多角化である。我々は様々な資産をもてるよう多角化を推進している。資産の安全性、流動性、収益性が要求にかなえば、我々はリスクが回避できる前提の下、厳格な投資プロセスに入る。
人民銀行副総裁兼国家外為管理局局長の易綱氏
さきほど記者の方が米国債、金、その他コモディティへの投資について述べていたが、私も多角化を推進する上で、これらについて考えたことがある。しかし、市場のキャパシティには限りがあるため、我々は投資に関して比較的慎重にならななければならない。我々は投資に関して、通貨の多角化および資産の多角化を前提として、大量の研究を重ねた後、投資案件を決定することにしている。
我々は各種資産の安全性や市場のキャパシティ、収益性などを総合的に考えた上で、リスクが回避できるという前提のもと、多角化を行う。これら多角化により、外貨準備資産運用の安全と回収の安定が保障される。