機能性材料であるレアアースは、経済成長の転換により利益追求の投資製品となった。
「カジノシティ」ラスベガスを出発し、ルート15を西南に向かって進む。ネバダ州とカルフォルニア州の境界から遠くないところにマウンテン・パス鉱山(Mountain Pass)がある。鉱山では必死の施工が進められている。
マウンテン・パス鉱山はMajove国家自然保護区に位置している。これを所有するモリコープ社(Molycorp)によれば、このレアアース鉱山は中国以外の地域では最大のレアアース鉱山として知られ、レアアースの現在確認されている埋蔵量は約96万トン、カットオフグレード(鉱石含有率)5%、仮に年間生産量を19090トンとすると採掘可能期間は30年を超える。
20世紀1960年代中期から80年代末にかけ、マウンテン・パス鉱山は世界的なレアアースの一大供給源だった。2002年から2007年の5年間休止したが、2010年末採掘が再開された。今日の規模はさほど多くない。だが、モリコープ社が自信満々で述べているように、今後全社を挙げて生産を行い、2012年末までに19090トン、2013年末には前年生産量を倍増するとしている。