世界最大の独立系不動産コンサルティング会社クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドは3月21日、市場で新興国への注目が高まり続ける中、中国は2年連続で世界最大の不動産投資市場になったとするレポートを発表した。
同社の張良軍・中国エリア取締役社長によると、アジア・太平洋地域の景気回復の中心である中国の不動産市場は史上最も厳しい調整の時期を迎え、「不動産購入制限令」が住宅への投機ニーズを効果的に抑え、北京・上海などの大都市では不動産成約件数が大幅に縮小した。しかし、これが不動産投資に影響することはなく、それどころか商業用不動産市場への投資と発展を促している。
また、世界56カ国の商業用不動産投資のデータを見ると、投資ニーズが高まり市場供給が限られたため、投資収益率は2010年にやや低下している。2010年の世界の平均収益率は7.6%に21ポイント下がり、2011年はさらに30ポイント下がる見通し。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年3月22日