多国籍軍による空爆が続くリビアから、中国国民約3万人がこのほど無事に脱出できたのはまさに奇跡だったが、このたびの騒乱による経済的損失は計り知れない。「国際金融報」が伝えた。
商務部が22日に発表したデータによると、地域情勢の混乱の影響を受けて、1-2月のアフリカ地域における中国のプロジェクト請負業務の新規契約額は34億7千万ドルにとどまり、前年同期比53.2%減少した。うちリビアでの新規契約額は同45.3%減少し、売上高は同13.9%減少した。
同部の姚堅報道官は「現在、中国がリビアで請け負う大型プロジェクトは全部で50件あり、契約額は188億ドルに上る。中国資本企業の大部分の人員が国外脱出した後、プロジェクトの運営状況に大きな影響が出ることは確実だ」と話す。