レアアースが無秩序に販売されている状況を改善すべく、中国はこれまでに様々な対策を講じてきた。2007年、中国はレアアースの生産に対して指導的計画を実施し、レアアースの輸出を制限した。また、税制部は昨年末、2011年より個別のレアアース製品の輸出関税を引き上げると発表した。しかし、これらの措置は予想した効果があがっておらず、そのため、レアアース資源税の引き上げを求める声が上がっていた。
実際、税収を引き上げたとしても、レアアースの逼迫した状況は変わらない。統計によると、中国のレアアース埋蔵量は2700万トンほどしか残っておらず、世界の埋蔵量に占める割合は以前は70%以上であったが、現在は30%まで落ち込んでいる。現在の生産ペースでいくと、中国の中重希土類は15年~20年ほどで枯渇し、将来的に輸入に頼らなければなくなる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年3月25日