北京-上海を結ぶ京滬高速鉄道が今年6月末に開通する。鉄道部の盛光祖部長は3月26日、インタビューに答え、京滬高速鉄道のチケット価格が航空機チケットよりも安くなる見通しを明らかにした。高速鉄道の追い上げに直面する中、各航空会社は次々に航空業界への影響が予想されると表明している。では、航空会社はいかにしてこの状況を打開していくのだろうか?証券日報が伝えた。
▽価格と所要時間の戦い
武広(武漢-広州)高速鉄道の開通による衝撃もさめやらぬ中、今年6月に最高時速400キロの高速鉄道車両が京滬高速鉄道上海区間(棗庄西-南京南-上海虹橋)で投入されることは、業界にとって大きな衝撃となる。ちなみに武広高速鉄道は完成からわずか2年で、すでに武漢-広州便のフライトスケジュールに影響をもたらしている。
中国民用航空局が発表した2010年全国空港利用者数ランキングでは、武漢天河国際空港が14位と大幅にランクを落とした。全国の上位20空港を見ても、年間利用者量の増加率は低く、わずか3%にとどまった。
南方航空湖北公司では、高速鉄道の影響で、武漢?広州間のフライトが毎日8便から6便に減少した。東方航空武漢公司でも、武漢?上海を結ぶ高速鉄道の開通に伴い、武漢-上海間のフライトが全盛時の20便から11便前後に縮小された。