専門家分析
一人あたりのGDP4万米ドル超 中レベル収入の落とし穴に注意
世界銀行東アジア地区のチーフエコノミストであるホミ・カラス氏はインタビューに答え、「一人あたりの平均GDPが4万米ドル以上に成長していく過程で、中レベルの収入(一人あたりの平均GDP3000~1万米ドル)が『落とし穴』になる可能性があり、多くの国が中レベルの収入に達した後、1万米ドルの大台を突破できずにいる。中国は経済発展で先見性を持って、状況に合わせて新しい発展モデルを取っていく必要がある」と述べた。
カラス氏は、「『出っ張り』を超えたければ、中産階級の発展に力を入れ、家庭収入の成長とGDPの成長が同じ速さで進んで行くようにする必要がある」と指摘。
米国財政部駐中国経済・金融特使である杜大偉氏は、「『中レベル収入の落とし穴』を避けたければ、中国は『イノベーション』し続けていく必要がある。中国を『最高のイノベーションシステム』へと導く要素はたくさんある。特色のある大学や知的財産権の保護などにより、企業の融資が金融システムを進展させ、中国は開放的で、より競争力を持った市場へと成長していくことができる」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年4月7日