『中国証券報』
第1四半期経済情勢安定 インフレ圧力強いまま
国家統計局は15日、第1四半期主要マクロ経済データーを発表する予定。アナリストによると、第1四半期の国内総生産(GDP)の伸び率は前年同期に比べ9.5%近く上昇し、前四半期よりはある程度落ち込む。消費者物価指数(CPI)の伸び率は5%に達する見込みで、昨年第4四半期の4.7%より高くなっており、短期マクロコントロールのポイントは物価高騰の抑制にある。
輸入超過 金融政策の幅広がる
中国は6年ぶりに四半期で貿易収支が赤字となった。四半期の貿易赤字は一時的なもので、中長期的に見ると、国際収支でバランスを取ることは、国内のインフレ圧力を緩和するのに効果的であり、価格と量的金融政策の調整幅が広がることに繋がる。国際収支の状況、特に常時的な収支はマクロコントロールに大きな影響を与える。今後、輸入超過或いは輸出超過が大幅に減少するような状態が継続すれば、金融政策の最も厳しい時期は終わりを告げる可能性がある。
『上海証券報』
人民元中間値6日連続最高値更新
4月11日、中国外国為替市場の人民元レートの基準値となる中間値は1ドル=6.5401元となり、19ベースポイント上昇し、元高・ドル安は6営業日連続の最高値を更新した。しかし、スポット市場が中間値に伴って上昇することはなく、値上がりの勢いは見られず、前場の動きでは6.5353元に達し、その後下降、終値は6.5383元となり、前営業日の終値より、29ベースポイント下降した。
インフレ懸念依然強く
上海総合株価指数は3000ポイントの大台を突破し、今年反落以来の最高値を更新した。しかし、インフレは以前、投資の妨げとなっている。一部ファンドマネージャーは、「今週発表される3月の経済データーで、CPIの高止まりによって市場は大きく動く可能性がある」と指摘。また、「石油価格の高騰も続いており、『前高後低』型のインフレ率の予測は修正しなくてはいけない」と懸念する声も上がっている。
『証券時報』
BRICS協力強化し、共に繁栄目指す
BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)の第4回首脳会議が4月14日、海南省三亜で開催された。また、ボアオ・アジア・フォーラム(海南島アジアフォーラム)2011年年度会議も4月14日~16日にかけて海南島博鳌で開催される。BRICSは国際金融システム改革での認識を一致させ、共に発展途上国の利益を守り、5カ国間で経済・貿易の取引を強化し、相互の繁栄を目指していく。
深セン証券取引所:推薦機関の強化がポイント
昨日、深セン証券取引所が主催する第12回推薦機関合同作業会議が重慶市で開催された。会議では、「推薦システムの内部管理を強化し、監督指導責任を確実にしていく」ことをテーマとし、推薦機関の改良と内部管理・リスク管理への取り組み、質の評価と監督指導システムなどの更なるレベルアップに向けた取り組みについて話し合い、上場市場の質の向上に努める。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年4月12日