2010年の中国のGDPが10.3%成長したことや不動産(特に高級不動産)価格が上昇したことが、全国で千万長者の数が増加した主な原因だと見られている。国家統計局が発表した「2010年統計公報」によると、2010年、全国70大中都市の新築分譲住宅の価格は、年平均で13.7%上昇した。イギリス不動産大手ナイト・フランク社の報告によると、昨年、上海市の高級不動産住宅の価格は21%上昇した。億万長者の数が増加した原因には、四合院や古い洋館など、芸術品収集や高級不動産へ投資する人が増加したことが挙げられる。一方、2010年の株式市場には大きな変動が見られなかった。
「2011年胡潤財富報告」によると、中国の千万長者は4タイプに分けられる。企業家、不動産投資家、株トレーダー、ゴールドカラー(若手経営者・青年実業家)である。
企業家の数は千万長者の55%を占め、約53万人に上る。これら企業家の資産の内、65%が企業家のもつ会社そのものである。他の資産としては、200万以上の不動産物件、自動車30万台、そして、120万以上の投資可能資産(現金、株、その他投資商品)がある。