第3回ブリックス(BRICS)首脳会議が14日、中国南部の海南省三亜市で開幕した。
この会議を主宰した中国の胡錦涛主席は演説を行い「社会の平和と安定を実現し、21世紀の繁栄を分かち合うため、関係各方面は世界の平和と安定を維持し、各国の共同発展を推進し、国際交流と協力を促し、ブリックス加盟国間の共に発展していく関係を強化するべきだ」との考えを示した。
胡主席は「平和と安定は社会発展の前提と基礎であり、関係各方面は国連憲章とその原則を堅く守り、平和方式による国際紛争の解決を堅持し、各国の主権やその発展の道とモデルを選ぶ権利を尊重し、文化の多様性をも尊重すべきだ」と強調した。
共同発展の促進について胡主席は中国の主張を説明し、「発展途上国の発展がなければ、世界経済の長期的かつ安定した発展は実現できない。公平かつ効果的な世界の発展システムを構築し、国連のミレニアム開発目標を全面的に実行に移すべきだ。気候変動への対応では共同であるが区別のある責任という原則を堅持し、互恵協力と多角化の発展、それに共に努力するという原則に沿い、エネルギー安全を確保し、長期で国際的な食糧協力戦略を構築し、世界の食糧安全を確保していかなくてはならない。また、『公平、公正、包容力と秩序ある国際金融システム』を構築し、公正かつ合理的な国際自由貿易システムを確立していくべきだ」と改めて強調した。