2011年博鰲(ボアオ)アジアフォーラム年次総会が4月14日から16日まで中国海南省のボアオで開催される。ボアオアジアフォーラムは今年で10周年を迎える。この10年で、アジア経済の一体化や貿易の自由化は絶えず進展し、ボアオアジアフォーラムの影響力も日増しに高まっている。このフォーラムでは、アジアを中心とする世界各国の政界・ビジネス界のリーダーがアジアの声を次々と発表している。
ボアオは海南省の東海岸にある小さな村だった。2001年2月、26の国の代表がボアオに集まり、ボアオアジアフォーラムを設立することを宣言した。その時から、これまで静かだったこの村は世界でも有名な村となった。フォーラム設立から10年で、現地の人口は10倍以上になり、現地の産業は観光業が中心となった。ボアオでは毎年100以上の会議が開かれている。
ボアオアジアフォーラムが変えたのはボアオという村だけではない。ボアオアジアフォーラムの周文重事務局長は、「金融危機後、アジア各国の指導者は、各国の政界の要人や学者が共通認識を固め、意見を交換し、アジアが直面する問題についてアジアの声を示すプラットフォームが必要だと感じていた。ボアオアジアフォーラムはそのような背景のもと誕生したのだ」と述べている。
これまでのフォーラムのテーマを見てみると、アジアの発展に焦点が当てられていることが分かる。第一回のテーマは「新たな世紀、新たな挑戦、新たなアジア:アジア経済の協力と発展」であった。48の国・地域から1900名を越える参加者がボアオに集まった。他に、「世界に開かれたアジア」「グリーンアジア:変化の中でのウィンウィン実現」「経済危機とアジア:挑戦と展望」などがフォーラムのテーマに掲げられた。