フォーラムでは毎年、アジア経済の展望、地域経済と貿易協力、金融の安定と協力、経済と社会発展のバランスなどアジアの発展に関する様々な議題について討論が行われる。ボアオアジアフォーラム設立当初、中国とASEANは10年以内に自由貿易区を建設すると発表し、APECもアジア太平洋各国のパートナーシップを強化し、貿易投資の自由化および便宜化を推進すると発表していた。現在、これらの目標の一部が実現されている。中国-ASEAN自由貿易区は2010年1月1日に完成、11カ国 19 億人、GDP6兆ドル弱の巨大経済体が誕生した。この自由貿易区は人口が世界最多の自由貿易区であり、発展途上国で構成される最大の自由貿易区である。フィリピンのアロヨ前大統領は、ボアオアジアフォーラムの役割を大いに評価した。アロヨ氏は、「私はアジアを誇りに感じている。世界経済にウィンウィンの局面をもたらすアジアの能力に誇りを感じている。ボアオアジアフォーラムに各界の精鋭が集まり、世界経済の発展とアジアの役割について討論をかわすことは、非常に有益である」と述べた。
ボアオアジアフォーラムの龍永図前事務局長は取材に対し、「ボアオアジアフォーラムは、参加者が何かしらの利益を得る場、経営方式に対する啓発を得る場、、マクロ経済政策について深く理解する場、あるいは優秀な経済学者や企業家との交流を通して、より多くの商機を見つけ出し、新たなビジネスネットワークを構築する場になるべきだと考えている。フォーラム開催から数年の間、多くの参加者が何かしらの利益を得ている。ボアオアジアフォーラムに参加したいと考える企業が増えてきているのは、そのためである」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年4月15日