2009年、APEC首脳会議では包容的成長に関するアジェンダを制定した。2010年にもAPECの首脳は、持続可能で均衡のとれた革新的かつ包容的な成長を推進し、21世紀のチャンスと課題に対応することを確認した。
中国は包括的成長の積極的な提唱者であり、実践者である。胡錦涛主席はこれまでにAPEC会議において、中国による包容的成長の提唱と実践に関するスピーチを行っている。中国の経済発展に関してその方向性を示した綱要的文書「十二五(第12次五カ年計画:2011-2015年)計画」にも包容的成長の理念が十分に現れており、民生の保障および改善が計画全体の目的とされている。
今年のボアオフォーラムでは包容的成長に焦点が当てられており、中国にも大いに注目が集まるに違いない。中国は包容的成長に関して必ず結果を残し、アジアの模範となることだろう。(文章=中国社会科学院アジア太平洋研究所研究員 陸建人氏)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年4月15日