だが業界内からは復興は長期戦になるため、今回の牽引作用は短期間にすぐ現われるものではないとの指摘も上がる。「震災からまだ1カ月。被災地ではまだ仮設住宅の建設が中心だ。大型建築などの再建が本格化するにはまだ半年はかかるだろう。このため具体的な効果がはっきりするまでには、まだ一定の時間が必要だ」と杭蕭鋼構の陳瑞取締役会秘書は言う。
一方、申銀万国のアナリストは「現在、中国製鋼材の対日輸出量は少なく、短期的な株価上昇効果は限定的だ。だが長期的には、今回の地震によって耐震能力の高さが再び示された鉄骨構造などへの関心が世界的に高まる。これは今後、大型?高層建築で中国製品を売り込む上で追い風になるだろう」と指摘する。
「人民網日本語版」2011年4月15日