中国国家発展改革委員会の張平主任は15日に、ボアオアジアフォーラムの年次総会で、中国の第12次5ヵ年計画について説明し、今後5年間の中国の発展によるチャンスや成果を共に分かち合うよう各国に呼びかけました。
張平主任は、今後5年間の中国の経済社会の発展重点などについて説明しました。第一に、内需を拡大し、安定し、かつ迅速な経済発展を促すこと。第二に、経済構造の戦略的調整を速めること。第三に、民生の改善に取り組み、公共サービスシステムの健全化を図ること。第四に、資源節約型と環境に優しい社会作りに力を入れ、生態系文明の向上を促すこと。第五に、体制改革を推し進め、互恵共栄の開放戦略を実施することです。
張主任はまた、「中国は技術、ブランド、品質、サービスを輸出競争の新しい重点とし、輸入を拡大し、輸入の総合利益を高め、マクロ経済の均衡や構造調整に積極的な役割を果たしていく。また、貿易収支を見直し、外資を農業の現代化、ハイテク産業、先進製造業、省エネと環境保護産業、現代サービス業に導き、より多くの外資を中部や西部地区に投入していく」と語りました。
これに対し、アジア開発銀行のグリーンウッド副総裁は、「外資が中国でより多くの分野に参入することを認めてほしい」と述べ、株市場や債券市場の改革を行い、融資の効率を高め、一定の石炭税を徴収して石炭資源の有効利用を促していくなどの具体的な提案をしました。(04/15 訳:Lin 校正:吉野)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年4月16日