今年は、中国がWTO・世界貿易機関に加盟して10周年になる。中国海南省で開かれているボアオフォーラムの出席者は15日、これについて専門的な議論を行い、この10年間に、中国が世界に溶け込んだ道のりを総括し、「この10年は、中国と世界が繁栄を共有し、共栄を実現した10年でもある」と述べた。
中国の陳徳銘商務部長は、「WTO 加盟後の10年間は、中国がもっとも良い発展を遂げた時期の一つであり、経済規模は世界第2位に躍進し、2億人が貧困から抜け出した。それと同時に、中国の発展も世界各国に利益をもたらしている。中国の輸入規模の拡大につれて、周辺国と発展途上国は中国への商品輸出を拡大しており、一部の周辺国にとって、中国はすでに最大の市場となっている」と述べた。
また、米中貿易全国委員会のジョン・フリスビー会長は、「中国のWTO加盟後10年間に、アメリカ企業も大きな利益を受けている。アメリカ国内では、ほとんど知られていないが、中国のWTO加盟後、アメリカの中国への輸出が急激に増え、2001年に200億ドルだった貿易額は、2010年に約1000億ドルに増えた。中国は、カナダ、メキシコに次いで、アメリカの第3の輸出市場となっている」と述べた。