博鰲(ボアオ)アジアフォーラムで発言する楼継偉会長
博鰲(ボアオ)アジアフォーラムでは、人民元などの話題のほか、世界経済の成長速度についても熱い議論が展開された。中国政府系ファンドの中国投資有限責任公司の楼継偉会長は博鰲(ボアオ)アジアフォーラムで、近頃の世界経済情勢は楽観的だが、2012年の世界経済の成長速度は低下、または大幅減速となる可能性があるとの見方を示した。
また、楼継偉会長は次のように述べた。
現在、各国の経済は異なる形で回復の軌道に乗ったと見られている。新興国は力強い回復傾向にあるが、米国やヨーロッパ、日本などの先進国は緩やかに回復しており、この構図は2011年も続き、日本を除いては世界経済も主要経済国も景気が減速する可能性はないだろう。しかし、長いスパンで見ると、相対的に悲観的なものになる。例えば、2012年に世界経済が大幅に減速する可能性は大いにある。