貴州省盤県のある村に住む任彫(45才)さんは、最近、8人が死亡した炭鉱浸水事故に遭遇した。なんとか死から逃れた任さんは、炭鉱を離れ、近くの町でアルバイトをすることを決心した。
盤県の王剛県長は記者に対し、「炭鉱浸水事故により、安全面での基礎管理の弱さ、管理の不行き届きが明らかとなった。その内、炭鉱管理局や安全管理局に勤める職員の学力、業務レベルが、炭鉱の発展や合併・再編の進度に追い付いておらず、組織構造が老朽化していることが最も重要な原因である」と述べた。
山西省、河南省に続き、山東省、内蒙古(うちモンゴル)自治区、陝西省、貴州省、湖南省などでも次々と石炭企業の合併や再編が行われている。
「中国の石炭業界は『大合併時代』に突入した。」貴州省社会科学院の熊宗仁教授はこのように述べた。
現在までに、河北省、内蒙古自治区、雲南省、貴州省などの省・自治区で石炭企業の合併・再編案の検討が進められている。一部の案件はすでに審査が終わり、一部は現在、審査中だという。