中国は世界最大の米国債保有国である。米国債の償還に支障が発生した場合、最も直接的な被害を受ける。しかし、清華大学中米関係研究センターの周世倹研究員によると、米国の債務が不履行になることはないという。
周世倹研究員は、「米国が債務を返済できなくなることはない。資金が無くなったとしても、紙幣を刷ればいいだけのことだ」と述べた。
しかし、周世倹研究員は、中国が抱える最大の問題は米国債を過剰に保有していることだと指摘した。
周世倹研究員は次のように述べた。「中国はすでに米ドルの処理に対応できなくなっている。あれほどの巨額の米国債を買い取ってくれる人はどこにもいない。中国はもっと早くに債券を金や原油などの商品に変えるべきだった。」
一方、王栄軍氏は周世倹研究員とは異なった見解を示した。
王栄軍氏は次のように述べた。「中国は決して苦境に追い込まれてはいない。なぜなら、他の先進国と比べ、米国の状況はさほど悪くないからだ。中国は投資の多角化を進めているが、市況に合わせて徐々に変化させていく必要がある。現在、中国が米国債を売却するという可能性だけは完全に排除できる」