王栄軍氏は、米国債務は国民の保有する債務と政府間の債務に分けられると指摘する。
王栄軍氏は次のように述べた。「米国債について考える際、債務総額を見ることはさほど重要ではない。返済能力さえあれば、債務がいくら膨大でも問題にならないからだ。我々が見なければならないのは、GDPに占める債務の比率である。とりわけ、国民が保有する債務のGDPに占める比率はアメリカの債務返済能力を正確に反映する。現在、その比率は62%で、1955年以降最大となっており、すでに警戒が必要な水準に達している。」
一方、周世倹研究員は、「米国債はすでに投資商品としての魅力を失っている。米国政府の実施する0~0.25という超低金利の下、中国のドル資産は縮小の一途をたどっている」と述べた。
周世倹研究員は次のように述べた。「大量に氾濫する米ドルと米国債はかならず暴落の危機に直面する。例えば、10年債を買ったとして、10年後、手元に戻る金額がいくらになるのか分かったものではない」
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年5月17日