上投摩根新興産業研究グループの杜猛主任
上投摩根新興産業研究グループの杜猛主任は、上海で開かれたフォーラムで、「現在、新興産業に対する中国の投資額は1兆円を越えた。今後、新興産業の成長率はGDP成長率をはるかに上回る」と述べた。
杜猛氏は、中国の新興産業分野ではすでに国際的な競争力をもつ企業が生まれており、今後が非常に楽しみだと述べた。特に、新エネルギー、新エネルギー自動車、エコ、ハイエンド設備などを中心とするいくつかの新興産業は「十二五(第12次五カ年計画:2011‐2015年)」計画において具体的な発展計画が示されている。
(一)新エネルギー産業:新エネルギー産業の内、風力発電、太陽エネルギーはそれぞれ、世界の発電量の3分の1以上を占めるようになった。世界10強太陽エネルギーメーカーの内、少なくとも5社は中国企業である。つまり、中国は太陽エネルギー産業において十分な競争力を持っている。また、技術面、コスト面における競争力は突出しており、中国は太陽エネルギーの分野における産業基盤を確立しているといえる。その他、太陽エネルギーの発展状況からみると、太陽光発電コストはここ数年大幅に下がっており、今後、太陽エネルギー産業は中国で爆発的な成長を遂げると考えられる。