中国政府は19日、政府の公式サイトで、「レアアース(希土類)産業の持続的かつ健全な発展の促進に関する若干意見」(以下、「意見」)を発表した。「意見」では、レアアース戦略的備蓄システムを確立し、南部のイオン吸着型レアアースと北部の軽希土類資源に関するバランスの取れた採掘計画を調整、戦略的資源備蓄地として国家計画鉱区を制定すると定められた。レアアース産業の管理業務を推進すべく、工業情報化部はレアアース事務局を設置するとした。
また、「意見」では、レアアース産業の発展目標として、1年~2年以内に、レアアース資源の採掘、精錬分離、流通に関する規範を確立すること、大企業主導のレアアース産業構造を確立すること、中国南部のイオン吸着型レアアース業界上位3位の企業グループの産業集中度を80%以上にすることなどが定められた。
国と民間が連携した備蓄システム
「意見」よると、国家と民間企業が連携したレアアース戦略的備蓄システムを確立するという。国家の資源地に対しては、国の許可なく採掘を行うことを禁止し、現地の政府が管理と保護を請け負う。政府はレアアース資源および製品を備蓄する地域と企業に対し、補助金を与えるという。