資生堂の中国事業の開拓者と呼ばれる福原義春名誉会長は1980年12月に北京を訪問し、中国第一軽工業局と提携契約を交わした後、1981年から資生堂の中国事業を正式に展開した。同社の中国での売上高は、2003年以降一貫して2ケタの年間成長率を維持しており、2010年には資生堂全体の売上高の約10%を占めた。
中国での事業展開のメリットについて、資生堂(中国)投資有限公司の稲垣幸朗事業部長は「日中で違うことはもちろんあるが、その違いが逆にお互いを啓発し合って、新しいも のを見だす力になった」と話した。
中国市場への参入は資生堂より遅かったものの、日本でもライバルであるカネボウは1995年に中国に進出してから、現在まで傘下の7ブランドが展開している。「無添加で敏感肌に最適」をセールスポイントにするファンケル、通信販売で売上No.1のDHCも中国市場で大きな人気を集めました。中国は日本の化粧品会社が最も重視している市場となっている。
「中国国際放送局 日本語部」2011年5月20日