長春軌道客車股フン有限公司技術管理部(フンはにんべんに分)の熊偉部長は19日、長春市が現在開発している次世代の高速鉄道車両「380C」について、試験を近く大量実施すると発表した。今後は同車両が高速鉄道の主導製品となるという。中国国営の新聞社、中国新聞社が伝えた。
熊部長によると、380Cは同公司が世界の先端技術を吸収し独自のイノベーションを経て開発したもの。北京-上海鉄道にまもなく投入される高速鉄道車両「380B」と比べ、安全運行を支える技術が多く採用されているほか、快適性や静粛性、ネットワーク制御の面でも最先端技術が用いられているという。
380Cの設計時速は380Bをやや上回る時速380キロだが、営業最高時速は実験を行って確認する必要がある。今後は北京-上海路線、ハルビン-大連路線、北京-ハルビン路線などに380Cを投入することができる。
長春軌道客車股フン有限公司は中国最大の鉄道客車と都市鉄道車両の研究開発・製造・輸出基地。2010年5月、同公司が開発した次世代の高速鉄道車両「380A」がラインオフ、営業最高時速が380キロに達し、注目を集めた。まもなく開通する北京-上海高速鉄道にも380Aと380Bの2種類が主に使用される予定。
「人民網日本語版」2011年5月23日