中国の国産エアコンメーカーが急成長を遂げつつある一方、外資系メーカーの市場シェアはここ5年で半減した。「外資系エアコンメーカーが中国から一挙に撤退する」との噂も広まったほどだ。しかし専門家は、「外資系メーカーは、表面上は衰退したかのように見えるが、戦略を調整しただけであって、実はインバーター技術やコア部品の輸出を通じて製品を販売するよりも多くの利益を得ている」と指摘する。北京商報が伝えた。
国家情報センターが23日に発表した「2010年中国室内エアコン市場分析報告」のデータによると、外資系メーカーの市場シェアは昨年、わずか16.8%にまで落ち込み、輸入インバーターエアコンの販売も9.1ポイント減と大幅に減少した。
外資系メーカーのエアコンは2002年-2003年、非常に価値あるものと見なされ、人気が爆発した。その後、美的、格力、海爾(ハイアール)、志高など国内企業の台頭に伴い、シェアが縮小し始めたが、それでも2005年まではなんとか30%を維持していた。しかし現在、中国エアコン市場における外資系メーカーの状況は、当時とは全く違うものとなってしまった。外資企業の市場シェアは2010年、2005年に比べて半減した。統計機関のデータによると、ダイキンの市場シェアはちょうど1%、東芝、日立の市場シェアは1%にも満たなかった。シェアの激減により、「外資系エアコンは中国から一挙に撤退するのでは」との見方をする人も増えた。