供給不足が原因
ソシエテ・ジェネラルは、中国の経済成長が第2四半期に減速する主な原因として、金融引き締め政策、利益圧縮、日本の地震によるサプライーチェーンの寸断を挙げた。
現在、引き締め政策は民間企業、とりわけ中小企業に影響を与え始めている。商品価格と賃金の上昇により、生産コストは20~30%上昇、企業利益の圧縮が3月以降、工場の購買縮小を招いている。このような状況は、製造業購買担当者景気指数にも現れている。また、現在、電力不足が問題となっているが、これは企業の利益圧縮が発端となっている。そのほか、日本の地震は中国の自動車産業に影響を及ぼした。データによると、4月の自動車業界の生産量は昨年と比べ1.8%減少した。
以上のような予兆はあるが、消費や投資、融資は依然として急成長を続けており、国内の需要がまだ活発であることを示している。現在、生産が減速しているのは一時的なものである可能性が高い。しかし、経済成長の減速は、我々の予想と合致したものであり、中国経済の不安定は今後も続くということには注意しておかなければならない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年5月26日