3月11日に発生した東日本大震災により、ソニー、日立、東芝など大手電子機器メーカは減産や操業停止などで多大な損失を被った。ソニーは5月26日、2010年度(2011年3月期)通期業績を発表した。
ソニーは今年2月3日に発表した連結業績予想を下方修正した。売上高と営業利益はあまり変わらなかったが、純損益は700億円の黒字から、2600億円(31億7000万ドル)の赤字に下方修正した。ソニーにとって、赤字は3年連続で、赤字の規模は95年以降最大となった。
ソニーの発表によると、売上高は前年比0.5%減の865億ドルだったが、ネットワークプロダクツ&サービス(NPS)分野およびコンスーマプロダクツ&デバイス(CPD)分野は黒字へと転換を果たした。
しかし、この2分野の売上高(620億ドル)はソニーグループ全体の71.68%を占めるが、営業利益はわずか4億6400ドルしかなく、グループ全体の19.33%を占めるにすぎない。その内、売り上げ高430億ドルのCPD分野の営業利益はわずか3500万ドルである。
一方、ソニー中国の業績は際立っている。ソニー中国の永田晴康社長によると、2010年ソニー中国の業績はプラス26%だった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年5月27日