▽安全性
・脱線係数は国際指標を下回る
国際的な安全性の指標として脱線係数がある。時速はさまざまだが、列車の脱線係数は0.8を上回ってはならないとされる。テスト走行によると、CRH380Aの脱線係数は0.13を下回り、基準値をはるかに下回った。
・トンネル走行時に減速の必要なし
列車がトンネルを通過する時にはピストン効果が起こり、時速350キロメートルの列車が受ける圧力は最大で6千メガパスカル(MPa)に達する。CRH380Aの抗圧力は、時速300キロメートルで走っているときにトンネルを通過しても減速する必要はないように設計されている。
・4千メートル以内で安全停止が可能
CRH380Aは複合制動システムが採用されており、時速300キロメートルで運行している列車は、約3760メートルの範囲で安全に停止することができる。この時、乗客が違和感を感じたり、転倒したりすることはないという。
・「ブラックボックス」設置
CRH380Aには専門の設備が設置されて、車両の運行状態を監督・制御している。運行の規定に合わない状況が出現した場合は、相応の措置を施したり警告を発したりする。この設備は飛行機のブラックボックスに相当するものだ。
「人民網日本語版」2011年5月30日