では、中国不動産市場にバブルは存在するのか?
それは中国のいたるところで見られる空き部屋や未完成のマンションが証明している。つまり、中国には不動産バブルが存在する。しかし残念なことに、有識者に取材したところ、一部の人はこの意見に賛成しなかった。ある人は「巨大なバブルが存在する」と言い、ある人は「バブルはない」と言った。さらには、「バブルがあったとしても、弾けることはないだろう」と言う人もいた。
バブルを「レバレッジ比率が資産価値の上昇を見込んだ投機の膨張によって急上昇している状態」と定義する場合、中国の不動産市場はこの条件に合致しない。
CLSAアジア・パシフィック・マーケッツのデータによると、中国では家庭の債務が可処分所得に占める割合は約45%にのぼり、1960年代の米国の55%もより低い。また、2007年に米国で不動産バブルが弾けた時には、この比率は130%だった。