2011年北京に登場した、1平方メートルあたり30万元(約370万元)のマンション。北京釣魚台家園小区前より撮影。 |
英フィナンシャル・タイムズ(Financial Times)は5日、中国の不動産バブルに対する懸念を報じた。中国の不動産市場に巨大なバブルが存在するかどうかは、現在世界が直面する最も重大な問題のひとつだと伝えている。以下、同紙Jamil・Anderlini記者の記事を紹介する。
中国の不動産業界は中国経済の発展を支えてきた。GDP世界第2位の経済規模となった中国は、ブラジルやオーストラリアをはじめとする、輸出に頼る国々の運命もまた背負っている。地政学の観点からみても、ことは重大だ。
もし不動産バブルがはじけたら、中国経済の成長率は大きく下がることが予想される。政府の予測では、社会の動乱や政治要求をコントロールするためには、毎年最低でも7-8%の成長率が必要だという。
中国における新興中産階級の人々にとってみれば、購入したばかりの不動産の価格が共産党の経済管理の失敗によってバブルの憂き目に遭ったとしたら、彼らは黙っていないだろう。