新疆ウイグル自治区ボルタラモンゴル自治州は13日に記者会見を開き、中国の陸路最大の口岸(出入国検査所)である阿拉山口口岸において、国務院の認可を経て総合保税区の建設を正式にスタートすることを明らかにした。同保税区は全国で16番目の総合保税区で、新疆では初となる。
同自治州によると、保税区の総面積は5.6平方キロメートルで、建設工程管理とインフラ投資に8億円が投じられる予定。今年完成予定の第一期では2.96平方キロメートルを建設し、今年中に認可を受け運営を開始することを目指す。
新疆西北部の阿拉山口口岸は、中国の対外開放の足がかりともなる。1990年6月に国務院がこの地の対外開放を認可して以来20年がたち、付近は大きく発展した。今では、鉄道、高速道路、送油パイプを備えた中国唯一の口岸となっている。2010年、阿拉山口口岸を通過した貨物量は2524万トンに達し、輸出入貿易額と税関税収はいずれも100億元を超えた。阿拉山口口岸の貨物量、輸出入貿易額、税関税収はそれぞれ、新疆全体の90%、69%、89%を占め、中国の陸路最大の口岸となっている。