同青書は一方で、「新エネルギー車には一定の進展があり、一部の分野では優位を占めている。ただし今後取り組むべき課題が数多く存在する」と指摘する。
まず、消費市場の育成が必要だ。新エネルギー車は現在、主に都市の交通機関に利用されているが、個人消費の規模・数量には限りがある。全国6都市で新エネルギー車の個人購入の試行業務が展開され、高額の補助金を支給しているが、個人消費向けの数車種に対する市場の反応は思わしくない。
次に、技術イノベーション能力の強化が必要だ。欧米や日本等の国家と比較すると、新エネルギー車のコア技術・共通技術の研究開発に対する、政策支援と投資額が不足している。海外の大企業と比較すると、中国企業の新エネルギー車の研究開発に対する投資も、小規模となっている。
また、秩序なき発展を避ける必要がある。各地方は新エネルギー車の発展に対して意欲的だが、その意欲が空回りする可能性が高い。政府は業界基準、参入許可、協調等の面から、業務を展開するべきだ。
「人民網日本語版」2011年7月7日