ブラジルの鉄鉱石大手ヴァーレのカバルカンティ最高財務責任者(CFO)は7月6日、「中国の鉄鉱石の需要が減退することはない。中国は引き続き世界最大の鉄鉱石消費国となり、保障性住宅の建設は鋼鉄と鉄鉱石の需要を引き続きけん引する」との見方を示した。
「鉄鉱石の需要が減退しているという感覚はない。それは主に中国でインフラや保障性住宅の建設が進み、中国の都市化はまだ終わらないからだ」とカバルカンティ氏は話す。統計によると、今年第1四半期、同社製の鉄鉱石の41%が中国に輸出された。ここ1年で、ブラジルの中国への鉄鉱石販売価格は27%上昇し、2009年と比べると2倍以上になっている。
さらにカバルカンティ氏は、「鉄鉱石市場の需給関係はいまだ緊張状態にあり、そのうえ、多くの会社の新プロジェクトの稼動に困難もあり、向こう6~7年のうちに市場の需給関係が安定することはないだろう」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年7月7日