中国、ブラジルのTAVプロジェクト入札を見送り

中国、ブラジルのTAVプロジェクト入札を見送り。

タグ: 中国高速鉄道

発信時間: 2011-07-07 15:41:41 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

ブラジルで初めての高速鉄道プロジェクトの競争入札に関する企業説明会が7月11日に行われることになっている。

ブラジル交通省陸路交通局(ANTT)の高速鉄道プロジェクト責任者であるHélio Mauro Franca氏は7月5日、21世紀経済報道の取材に対し、中国が競争入札に参加しないことを明らかにした。韓国、日本、スペイン、フランスの各企業が同プロジェクトに興味を示しているという。

2010年7月に、ブラジル政府が同国初の高速鉄道プロジェクト(TAV)の入札募集を発表してから、中国鉄道部は作業グループを現地に派遣し、中国鉄建を中心に企業連合を組んで競争入札に参加しようとしていた。

「中国鉄道部門は積極的に参与したいと思っているが、今回の入札募集条件は中国企業に向いていないため参加しない」ブラジルプロジェクト入札作業グループの一人は記者に漏らした。

「ブラジルTAV自体はすばらしいプロジェクトであるが、中国とその他の入札参加国のいずれもが入札募集条件や投資額などを考慮した場合、このプロジェクトで利益をあげることはできないと考えている」

「現在、中国高速鉄道の海外建設・投資で、まだ本格的なプロジェクト受注はない」と北京交通大学経済管理学院の趙堅教授がいう。「車両の販売を除けば、海外でその他の高速鉄道関連投資で利益を得るのは難しいのが現状だ」と指摘する。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年7月7日

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